「レコジャケジャンキー! スペシャルエディション」(音楽出版社、2010)
レコードジャケットのパロディ集大成である。どなたでも、アビーロードやレットイットビーの
パロディを見たことがあると思うけども、そればかりを集めると壮観である。最も多く
やられたのはサージェントペパーズなのか。ちょっと手が込んでいるから、デザイナーの
美的センスがくすぐられるに違いない。コメンテイターのうんちくも面白い。一通り
読んでしまうと、ただの資料集になってしまうけれども。
真似される方は超有名である必要がある。真似している方は、それにあやかって、、、
しかし、一歩間違えるとコミックバンドに終わる。ジャケットデザイナーにとっても、
音楽の方が(も)駄作ではないことを、ジャケットの完成度で示そうとする職業プライド
がある。ミュージシャンにとっても、コバンザメで一生を終えるつもりはない、という
意地をかけた戦いがそこにある。
ちょっと斜に構えた音楽ファンにウケる本である。
寄稿者たちがあまりジャズに詳しくないとみえるので、僭越ながら私が少し紹介したい。
長くなるので、こちら(コンプリート盤再発、2011年9月)で。
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