有機磁性体
有機磁性体とは、有機物主体の磁性体のことです。この磁性体の特徴は、構造 (骨格) の多様性や
組み合わせが自由であること、外部刺激に応答し易いことなどが挙げられます。
将来的には、無機材料 (金属主体) に代わる"持続可能な磁性材料"として期待されています。
右図は当研究室で合成した有機磁性体 (MeBPBN) です。温度によって、構造が変化していることがわかります。
構造の変化に伴う磁性の変化 (スイッチング) が期待される化合物群の一例です。
分子性磁性体
上図は分子性磁性体の1つである単分子磁石の説明を表しています。単分子磁石は名前の通り、1つの分子が磁石として振る舞います。 そのため、従来の磁性材料に比べて、記憶密度の向上が期待されています。
そのほかに、スピン状態を可逆的に行き来できるスピンクロスオーバー錯体や有機伝導性磁性物質、磁気検出型イオン分析試薬の開発などを行っ ています。